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カリキュラム CURRICULUM

一人ひとりの能力と志望にあわせて選択ができる自由度の高いカリキュラムが特徴で、専門知識やデザイン力に加え、社会で必要な企画力・実践力・プレゼンテーション能力も習得できます。また、一級建築士などの受験資格は、卒業要件単位内で取得できます。

カリキュラム概要

1年次 基礎的な知識と技能を学びます。
デザインの基礎的な課題(平面・立体・空間)を通して空間デザインの発想力を学ぶと同時に、デザイン・工芸領域の中から自由に授業を選択し、基礎的な知識と技能を学びます。
2年次 様々な材料を使ってデザインすることを学びます。
環境デザインの基礎授業として、家具・ディスプレイ・庭・広場などの内部・外部空間を、様々な材料によってデザインすることを学びます。
3年次 自らの志望にあった課題を選択・計画し、専門性を深めます。
住居系・商業系・景観系など、広い環境デザインの領域から、自らの志望にあった課題を選択・計画し、専門性を深めます。また、希望者は企業研修などでデザインの現場を体験します。
4年次 専門領域の研究室でのゼミ形式で授業を行います。
前期は自らの志望を更に深めるための課題を行い、後期はテーマを各自が自由に選択し4年間の集大成として卒業制作を行います。専門領域の研究室でゼミ形式の授業を行います。

1年次

デザインの基礎的な課題(平面・立体・空間)を通して空間デザインの発想力を学ぶと同時に、デザイン・工芸領域の中から自由に授業を選択し、基礎的な知識と技能を学びます。

「テーブルウェア」を考える

特定の人をもてなすテーブルセッティングを構想し、磁器に彩色を施しモデルを制作、周辺小物を加えて実寸のデザインを行います。デザインプロセスに基づき、最も身近な食環境における「人と心をつなぐ場」の提案を行います。

「立体の造形」を知る

公共スペースに設置される透明素材で作られるフォリーのデザインを行います。建築へとつながる造形と空間と人間を結ぶスケール感をモデルを制作して体得します。さまざまな利用方法を各自が想定し、またそれが置かれる相応しい周辺の環境も各自で考えます。

その他の授業・作品

スモールスペース

ウィンドウ・ディスプレイ

ウィンドウ・ディスプレイ

2年次

環境デザインの基礎授業として、家具・ディスプレイ・庭・広場などの内部・外部空間を、様々な材料によってデザインすることを学びます。

「中庭」を設計する

中庭のデザインを行います。実測などを体験し、スケール感を養うと共に、環境デザインの基礎知識を学びます。自分でイメージ・考察した機能と造形を、様々な表現や手段で具現化し、他者へ的確に伝達するスキルを習得します。

「家具」を作る

板ダンボールを使い、実際に人が座れる椅子をデザイン、設計、制作します。接着剤やテープを使用せずに制作することで、素材の特性を調べ、探求し、デザインや機能性、構造を体験しながら、発見と実行の楽しさを通してデザインを学びます。

その他の授業・作品

構法

舞台デザイン

舞台デザイン

ライティング演習

3年次

住居系・商業系・景観系など、広い環境デザインの領域から、自らの志望にあった課題を選択・計画し、専門性を深めます。また、希望者は企業研修などでデザインの現場を体験します。

「小さな公共空間」を考える

フィールド調査を行い、街角や小公園や建築の外部空間などの問題点を発見し、原因を分析します。その問題点に対しての必要な場の条件や機能、周辺環境、美的要素などを整理して考えた上で、屋外空間の再設計を行います。

「住空間」をデザインする

「東雲キャナルコートCODAN」の住戸という具体的な建築を用いてインテリア計画を行います。前提条件として与えられた建築を分析し、各自でテーマや条件を設定。家族構成や家族と個人の関係などによって住空間には様々な空間構成があること、及び内装・家具配置・色彩計画を通して快適な住空間をデザインすることを学びます。

その他の授業・作品

住宅計画

都市景観×照明デザイン

イベントスペース

都市景観×照明デザイン

4年次

前期は自らの志望を更に深めるための課題を行い、後期はテーマを各自が自由に選択し4年間の集大成として卒業制作を行います。専門領域の研究室でゼミ形式の授業を行います。

「都市のリゾート」を計画する

都市生活に癒しの時間を与える空間を企画し、デザインします。「都市」と「リゾート」について考察し、背景となる敷地を自由に設定した上で、必要となる機能(例えば、宿泊施設やカフェなど)を持った施設を計画設計します。

「アートミュージアム」を構想する

美術館またはギャラリーのデザインを行います。絵画や彫刻などの芸術作品展示、周辺の町並みや環境に対する関係づけ、形態や素材などの考慮・選択をし、社会的意義のある斬新で魅力ある空間デザインを目指します。

その他の授業・作品

子どもの施設

レストラン

レストラン

レストラン

4年次 卒業制作

4年間の集大成である卒業制作は、4人の先生が担当するそれぞれのゼミに分かれ、約1年間で一つの作品を作りあげます。テーマ発表や、中間発表、最終案発表などでゼミ外の先生からもコメントをもらいながら、より精度の高い制作物の完成を目指します。

Past・Present・Future

陳 柯宇

この作品は故郷の冠英街を再生する計画である。人と建築の関係性、建築と未来の人間の関係性はどのようなつながりがあるのでしょうか。 過去の物は現在の様々なことに影響されたり、現在の物は未来の一切につながるという考え方からこの再生計画を始める。  過去の物はこの敷地の現状を意味し、これからの計画はこの敷地を民間に愛される幼稚園にする。そのあと計画は現在の計画の元に展開し、1000年後の世界を想像し、人間の存在する証明になる。 幼稚園の計画をメインとして、対象者は宜賓市の子どもたちだが、宜賓市は離婚率の多い現象と地震が頻繁に起こるところのため、安心感を子どもたちに与えるためにこの幼稚園を提案した。

文字興し

工藤 遥菜

私は夏目漱石の春興という漢詩の漢字を借り、一文字一文字の意味や形などを元に自由に解釈し創意的に漢字を崩し立ち上げ立体として興した。 春興は漱石がのんびり散歩をしながら周囲の情景を見て感じ春が来たことを書き連ねた詩だ。漱石が「ウグイスの声が聞こえるな」、「花弁がはらはらと落ちてきたな」などと気ままに思ったように私バージョンのこの春興の中の人もここでの過ごし方は自由で、漢字に気付いても気付かなくても良く、何をすれば良いんだ?と疑問に思っても良い。そうして文字も建築も知識や形式に囚われずそのバランスを行き来しながら自由で柔軟であり、その気持ちをずっと忘れたくないと思う。

umi 〜視えていない〜

川辺 香

私達は海のゴミを見てはいるが、視えていない。 世界で最も使用されている素材、プラスチック。捨てられたプラスチックは、作られ、使用された場所から最も遠い場所である海洋にゴミとして溜まり、ただのゴミから汚染へと姿を変えている。世界では毎年480万トン〜1,270万トンものプラスチックが海に流れ出ている。 海が汚れても責任を取る人はいない。 ゴミが海の風景としてとけ込んでいる。本来はそこにあっては成らないもの。 そんなものが蠢く、海の有様を表現した。今後、海を見たとき、ゴミがあることに違和感を感じてほしい。 伝える それは私にできることの一つ。

さらに家となる
線を変える集合住宅

門脇 水萌

良い家とは、究極には何でもすることが出来る場所なのではないか。 住む人にとってくつろげる場であり、談笑の場であり、作業に集中する場であるべきだと考えた。しかしそのような「何かをする場所」は人によっても違えば毎日の気分でも変わるものであり、これといって定義できない。そこで、きっちりと決められた“ 線” を変えることで空間に余白ができ、そこに人それぞれの「何かをする場所」が生まれる、さらに良い家となった集合住宅を提案する。